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一音にすべてを込める

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一音にすべてを込める

一音にすべてを込める

2026/04/27

 

今日は午後から、京都芸術大学へ。
日本芸能史の講座を受けてきました。

 

京都芸術大学のモダンな建物

 

 

今日のテーマは「尺八」。

講師は、人間国宝の
善養寺恵介さんでした。

 

正直に言うと、
これまで尺八にはあまり良い思い出がなくて。

 

祖父がよく練習していたのですが、
子どもの頃の私には
「曲」には聴こえなかったのです。

 

そんな記憶を持ったまま、
今日の講義を受けました。

 

けれど——

実際に音を聴いた瞬間、
その印象は一変しました。

 

たった一音。

その一音が、
ゆっくりと空気に溶けていく。

 

その消えていく過程に、
時間があり、空間があり、
そして、世界があるように感じました。

 

善養寺さんは、

「一音にすべてを込める」

とおっしゃっていました。

 

その言葉の意味が、
音を聴いたときに
初めて腑に落ちた気がします。

 

西洋音楽のように、
次々と音が展開していくのではなく、

 

一つの音を、
どこまで深く味わうか。

 

その中に、
無限の世界がある。

 

「管中無尽蔵」

 

何もない管の中に、
無限があるという考え方。

 

それは、どこか
断捨離の世界にも通じるように感じました。

 

尺八は元々、虚無僧が禅の修行のために

吹いていた楽器なので、

禅の世界と深く繋がっているのだと

知りました。

 

たくさんあるから豊か、ではなく、

余白があるからこそ、
広がる世界がある。

 

一音に集中するように、
一つを大切にする。

 

そんな在り方を、
尺八の音音から教えてもらったような

気がします。

 

帰り道、
なんだか心が浄化されたような

気がしました。

 

和楽器の「音」というのは

不思議な力があるものです。

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オフィス空(義永直巳)
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