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桃の節句とひちぎり

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桃の節句とひちぎり

桃の節句とひちぎり

2026/03/04

今日は午後からお茶のお稽古でした。

 

床の間には
「桃花千歳春」と書かれたお軸

お花は桃の蕾と侘助

 

昨日が上巳の節句(桃の節句)だったので、
それにちなんだ設えでした。

 

桃の節句というと、
女の子のお祝いという印象がありますが、
もともとは中国から伝わった行事で、
川で身を清めて厄を祓う風習があったそうです。

 

そこから日本では
雛祭りへとつながっていったのだとか。

 

お菓子も、この季節ならではのもの。

京都では
「ひちぎり」という和菓子があります。

 

私は今年、お茶を通して
初めてこのお菓子を知りました。

 

お皿のような形の

よもぎ味のねっとりした生地の上に
ピンク色のきんとん。

 

初めて見たとき、
「カタツムリみたい」と思ったのですが、

お茶の先生も
同じように思われたことがあるそうです。

 

先生は昔、このお菓子を
カタツムリだと思って
頭がお客様の方に向くように並べたら、

「逆ですよ」

と叱られたのだとか。

 

その話を聞いてから、
このお菓子を見ると
カタツムリにしか見えなくなってしまいました。

 

思わず心の中で
「カタツムリ…」とつぶやいて
クスッと笑いそうになります。

 

けれど実は、
カタツムリではなく
「あこや貝」を表しているそうです。

 

あこや貝は蛤と同じように
子孫繁栄の象徴とされてきました。

 

女の子の健やかな成長と
未来への願い。

 

そんな祈りが
小さな和菓子の形にも
込められているのですね。

 

お茶のお稽古では
季節の行事や文化を
さりげなく教えていただきます。

 

お菓子ひとつにも
長い物語があることを知ると
なんだか嬉しくなります。

 

 

千本玉壽軒さんのひちぎり

ツノの部分が向こう側が正しい向きだそうです。

ひちぎり和菓子、あこや貝の形


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