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演出で変わる物語

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演出で変わる物語

演出で変わる物語

2026/03/10

今日も南座で上演中の「曽根崎心中物語」から。

 

 

同じ近松門左衛門の原作でも、
文楽で観た「曽根崎心中」と、
今回の歌舞伎とでは、
まったく印象が違いました。

 

4月にシネマ歌舞伎で上演される
「曽根崎心中」とも違うのでしょう。

 

文楽のでは、

道行の場面で、
二人が心中へ向かう道のりが
克明に描かれ、
曽根崎の森で果てていく二人の
痛みや苦しみが
ひしひしと伝わってきました。

 

一方、今回の舞台では、
朝焼けに染まる卯の花の中で
静かに、美しく消えていく。


そんな幻想的なラストが印象的でした。

 

同じ物語なのに、
こんなにも感じ方が違う。

それは「演出」の違いでした。

 

光の当て方。
間の取り方。
役者の表情。
音の響き。

 

演出が変わると、
物語の意味までも変わる。

 

そのことを、強く感じました。

 

人生も同じなのかもしれません。

 

出来事そのものよりも、
それをどんな環境で受け取るか。

 

同じ言葉でも、
整然とした空間で聞くのと、
ざわついた場所で聞くのとでは
心への届き方が違います。

 

断捨離は、
見方、感じ方を変えることで
より自分の感性に近づけていくこと。

身の回りの環境を変えることで
人生の”演出”を変えていくもの
なのかもしれません。

 

光が入り、
風が通り、
余白が生まれる。

 

環境が整うと、
同じ出来事でも
違う意味を持ち始める。

 

曽根崎心中の二人は、
演出によって
「悲劇」にも「純愛」にもなり得る。

 

私たちの人生もまた、
環境という演出次第で
物語の色が変わるのかもしれません。

 

どんな舞台で、
どんな光の中で、
自分の物語を演じたいのか。

 

そんなことを考えた

「曽根崎心中物語」でした。

 

4月に全国の映画館で上演される「曽根崎心中」は
2009年4月、

坂田藤十郎さんのお初に

中村鴈治郎さんの徳兵衛で

歌舞伎座で上演された舞台だそうです。

 

文楽、花形歌舞伎とはまた違う曽根崎の物語

こちらも、楽しみです。

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