私が好きな贈り物のカタチ
2026/05/06
いつの頃からでしょうか。
誕生日のプレゼントに、
モノを贈ることをやめました。
家族にも、友人にも。
きっかけは、
両親へのプレゼントだったと思います。
ずいぶん前になりますが、
お正月に両親を連れて
歌舞伎を観に行ったことがありました。
そのときの、
とても嬉しそうな表情が、
今でも印象に残っています。
さらに、父が退職したあとには、
一緒にニューヨークへ。
初めての海外に、
両親は驚きながらも、
とても楽しんでくれていました。
そのとき、ふと思ったのです。
モノは、いずれなくなる。
使えば消えていくし、
使わなければ忘れられていく。
でも、
体験は、残る。
楽しかったことも、
少し怖かったことも、
すべてがその人の中に刻まれて、
あとから何度も思い出せる。
実際、父は亡くなる前に、
一緒に行った場所のことを
よく話してくれました。
「覚えていてくれたんだ」
そう思ったとき、
とても嬉しかったのです。
それ以来、
友人へのプレゼントの形も変わりました。
モノを渡すのではなく、
時間を一緒に過ごす。
そして、できればそこに「感動」がある。
旅行に行ったり、
お芝居を観に行ったり、
コンサートに行ったり。
同じ時間を共有して
その中に喜びがあれば、
いちばんの贈り物なのだと思うのです。
父は、
「感動すると、人は若返る」
と言っていました。
新しい体験は、
心も体も動かしてくれるのでしょう。
これからも、
そんな時間を贈っていけたらいいな
と思います。
明日は父の七回忌。
だから、父とのエピソードを
思い出してしまうのでしょうね。
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オフィス空(義永直巳)
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