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母が取り戻した「決める力」

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母が取り戻した「決める力」

母が取り戻した「決める力」

2026/05/19

実家のキッチンを母と一緒に

断捨離してからというもの、
母の変化に驚かされています。

 

人は年齢を重ねると、
できないことや衰えることに
目が向きがちです。

 

けれど、母を見ていると
何歳からでも人は変わっていけるのだと
感じます。

 

父が亡くなってからの母は、
どちらかというと後ろ向きでした。

 

何かあると、

悪い方へ悪い方へ考える。

 

「そんなにネガティブに考えなくても…」
と思うこともしばしば。

 

子どもの頃の母は、
もっと明るくておおらかだったのに。

 

ネガティブなのは歳のせいか

とも思っていました。

 

そんな母が、今年に入って
少しずつ変わり始めました。

 

きっかけは、
実家をこの先どうするかを考え始めたこと。

 

修繕して住み続けるのか。
それとも手放すのか。

 

母なりに、
たくさん考えたのだと思います。

 

そして最終的に、
「ここで暮らしていく」ことを選び、
キッチンのリフォームを決断しました。

 

そこからです。

 

システムキッチンを選び、
モノと向き合い、
必要なモノを選び取る。

 

小さな決断を、
何度も何度も繰り返していきました。

 

途中で弱音も吐いていました。

「どうしたらいいかわからん」
「決められへん」

そんな言葉もたくさん聞きました。

 

それでも私は
「お母さんが決めてね」
と伝え続けました。

 

心細かったと思います。

 

でも、母はちゃんとやり切ったのです。

 

そして、その頃からでしょうか。

 

母の“切り替え”が
早くなっていったのです。

 

今日も、知り合いに言われたことが気になって…

と、電話をかけてきました。

 

でも、

 

「あまり気にせんでもええんと違う?」

 

そう伝えると、

 

「そうやな」

と、すんなり。

 

以前なら、そこから


「あの時もこうだった」
「きっと私を責めている」
と、相手に悪意があるみたいな話が
延々と続いていたのに、

 

今日は、数分で電話が終わりました。

 

そのとき、ふと
「自分軸」
という言葉が浮かびました。

 

今回の断捨離で、
母は“決める力”を取り戻していった
ようです。

 

錆びていた自分軸を、
少しずつ磨き直すように。

 

また、自分の輝きを

取り戻していくように。

 

何歳になっても、
人は変われる。

 

何歳からでも、
自分軸は磨き直せる。

 

母を見ていると、
そんな希望を感じます。

 

やっぱり強いな、母は。

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オフィス空(義永直巳)
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