終わりではなく、次へ繋ぐために
2026/05/27
昨日は、大阪松竹座の
御名残五月大歌舞伎の千穐楽でした。
5月末で閉館となる松竹座の、
最後の公演です。
大阪松竹座は、
上方歌舞伎の拠点として、
長く関西の芝居文化を支えてきた場所。
私自身も、
何度も足を運び、
たくさんの時間を過ごしてきました。
だから昨日は、
劇場へ向かう前から、
胸がいっぱいでした。
あって当たり前だと思っていた場所が、
なくなってしまう。
その現実を、
なかなか受け入れられずにいました。
時代は変わる。
永遠に続くものはない。
頭ではわかっているのに、
やはり寂しいものですね。
幕が上がった瞬間、
客席から大きな拍手が湧き起こりました。
その拍手を聞いた時、
103年間、この場所を守り続けてきた人たちの想いが
一気に押し寄せてきたような気がしました。
舞台を支えてきた人。
歌舞伎の火を絶やさないよう奔走してきた人。
劇場へ通い続けたお客さん。
たくさんの人たちの積み重ねがあって、
今の“当たり前”があったのだと。
お芝居を観ながら、
何度も胸が熱くなりました。
そして、最後のカーテンコール。
片岡仁左衛門さんが、
「必ずもう一度、この道頓堀に
松竹座の櫓が上がることを
私たちは確信しております」
と挨拶されました。
その言葉が、とても心強かったのです。
終わりではなく、
次へつなぐための時間だったのだと
文化というものは、
誰か一人で守れるものではありません。
舞台に立つ人、
支える人、
そして足を運ぶ人。
その想いが重なって、
受け継がれていくのでしょう。
松竹座の灯が、
また道頓堀に戻ってくる日を切に願っています。
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オフィス空(義永直巳)
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