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空間ができて動き出す人

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2026/07/06

「久しぶりに釣りに行ってきた」

 

先日、母と電話で話していた時のこと。

母が釣りに行ったと聞きました。

 

そう言えば、前回、実家に帰った時

新しい釣り針が

テーブルの横に置いてあったので、

「また釣りに行ってるの?」

と聞いたところ

 

「行ってないけど、

 また行こうかと思って針だけ買うてきた。

 でも、まだ無理かな。

 行くかどうかわからん」

と言ってました。

 

母は昔から釣りが大好き。

とても釣りが上手いのです。

漁師の孫という血筋なのか、

ほんとうに上手いのです。

 

ただ、ここ2年ほどは

釣りに行く気力がないのか

釣りに行ったという話は

聞かなくなりました。

 

ここのところ、心臓の具合が悪く

入院したり通院したり。

救急車で病院に行くことも何度かありました。

 

それが、実家の断捨離を手伝った後、

釣り針を見かけて、

これはもしや…と思っていたら

やはり。

 

断捨離をして、住まいに空間ができると

心が軽くなり、

止まっていたように見えた時間が

動き出す人が多いのです。

 

そして、体が動き出す。

やりたいと思うことができるようになる。

不思議なものです。

 

そして、やってみると「できた」と

達成感を感じるのです。

 

久しぶりに釣りに行った

という話を聞いて

止まっていた母の時間が

また動き出したのかなと思いました。

 

母は、

「大きめの鯵が釣れたので

 お造りにしたよ」

と嬉しそうに話していました。

 

釣れたてのお魚は美味しいのです。

 

「今度帰った時に食べさせてね」

と言うと、

 

「釣れるかどうかわからん」

と予防線を張られました。

 

期待は重荷になるので

期待はしません。

 

「釣れたら食べさせてね」

と言い直しました。

 

鯵が釣れたことも嬉しかったのでしょう。

でも、それ以上に、
「もう一度釣りに行けた。」

 

そのことが、母には
嬉しかったのではないかと思います。

 

止まっていた時間が、
少しずつまた動き始めているようです。

 

親子ですから、
意見が合わないこともあります。

 

心配してぶつかることもあります。

 

でも、こうして電話で
「釣れたよ。」
「今度、食べさせてね。」

 

そんな何気ないやり取りができることが、
私には何より嬉しいのです。

 

根っこのところでは、
信頼でつながっている。

 

最近、そんなことを感じることが増えました。

 

加太の海

 

太平洋岸自転車道スタート地点、加太

 

 

加太の海に沈む夕日

 

 


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