葛の水無月に教えられたこと
2026/06/30
京都には夏越の大祓えに食べる
お菓子があります。
その名も「水無月」
茅の輪くぐりと同様に
夏越の神事として
暑気払いの意味も込めて
いただくお菓子です。
我が家の水無月コレクション
6月30日が近づくにつれて
京都の和菓子屋さんには
それぞれの水無月が並びます。
普通、水無月というのは
白いういろう生地の上に
小豆が敷き詰めてあるという形状。
京菓子司・末富さんの水無月は
小豆の下が葛生地なのです。
食べたいと思っていましたが、
予約制だったので間に合わず
諦めていました。
今日は午後からお茶のお稽古
もしかしたら、
お茶菓子は水無月かなと
思っていたところ、
予想どおりでした。
しかも、私が食べたかった
末富さんの葛の水無月。
こんなところで末富さんの
葛の水無月に出会えるなんて。
私は2回目の客の席に入ったのですが、
最初に客をしていた人たちが
葛のお菓子を黒文字の箸で取るのに
苦労しておられました。
私は、先週のお稽古で
葛の中に餡が入った
柔らかい葛菓子を
菓子鉢から懐紙に取り分けるとき、
挟もうとしたら切れてしまい
お菓子がボロボロに崩れてしまう
というのを経験していたので、
今日は、お箸でプスっと突き刺して
取り分けました。
刺して取るのが壊れないのだと
先週、先生から聞いていたので
今日は上手に取ることができました。
お菓子に箸を突き刺すのは
マナー違反だと
勝手に思い込んでいました。
でも先生がおっしゃったのは、
お菓子の形を崩さずに
取り分けることの方が
美しいということ。
思い込みを一つ手放したら、
所作まで美しくなりました。
一週間前、
葛菓子を崩してしまったから、
今日は上手に取り分けることができました。
あの失敗がなければ、
今日もきっと同じことをしていたでしょう。
人は失敗を避けたくなります。
でも、経験したからこそ分かることがあります。
断捨離も同じ。
「捨てなければよかった」
そんな経験があるからこそ、
次は自分にとって本当に大切なものが
見えてくる。
何事も経験。
今日いただいた一切れの水無月が、
そんなことを教えてくれました。
末富さんの水無月
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オフィス空(義永直巳)
京都府京都市中京区油屋町89
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