花を生かし、空間を生かす
2026/07/14
昨日は午後から京都芸術大学で
日本芸能史の講座。
テーマは「華道」
華道家元池坊次期お家元の
池坊専好氏が講師でした。
「いけばな」の成立から
今日に至るまでの歴史と変遷について
その根底に流れる精神も含めて
お話しくださいました。
いけばなのお話で心に残ったのが
「空間」という言葉でした。
いけばなで大切にしているのが
どんな花を生けるかということも
大切にするけれど、
花によってどんな空間を演出するか
ということも大切にしている
というお話をされていました。
中心の花や木の高さが高いほど
空間が大きくなると。
和の文化というのは
「間」とか「空間」という
何もないところに
美意識を感じる文化なのだと
思いました。
最近、
私が心を惹かれるものには、
不思議なくらい共通点があります。
余白
間
空間
目には見えないけれど、
そこに美しさが宿っています。
美しい花だけを生けるのではなく
草木の命が作り出す姿を全て美しさと捉え、
虫食いの葉、枯葉、枯れ枝などの
中にも美しさを見出す心が
花をいける心として、
今でも受け継がれているそうです。
ありのままの自然の姿を美しいと捉え
その美しさを表現するのが
いけばなというものだと知りました。
講座の最後に
400年前の絵図を復元したいけばなを
見せていただきました。
ススキ、萱草、ヒオウギ、柏、若松、
菊、苔木、仙翁花(撫子)、熊笹などで
生けられた作品は見事でした。
豪華な花があるわけではありません。
珍しい花でもありません。
それなのに、
目の前に立つと、
しばらく言葉が出ませんでした。
美しかったのは、
花そのものではなく、
その花がつくり出している
空間だったのです。
いけばなというのは
花をいけるということだと思っていましたが
花を生かすという意味もあるのだと
気づかされました。
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オフィス空(義永直巳)
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