焦ると、大切なものが抜け落ちる
2026/07/30
今日は午後から着付けのお稽古。
その前の予定が立て込んでいて、
慌てて着物を着て家を出ました。
お教室に着いて、先生からひと言。
「義永さん、衿芯入ってる?」
え?
そこで初めて、
長襦袢に衿芯を入れ忘れていたことに
気づきました。
そういえば、
今日は、なぜか衿がぐにゃぐにゃしてるなぁ
って思っていたのです。
衿芯を入れ忘れるなんて…
今日は検定試験のための実技の練習。
鏡を見ずに、15分で着物と袋帯を着る
という練習です。
鏡を見ないで着る
15分という時間制限
袋帯とそれに合う着付け
そんな課題の中での挑戦。
私は、名古屋帯で17分くらいかかるので、
時間が気になっていました。
気持ちが急くと
普段は間違わないところを
間違ったり、
手順を飛ばして手戻りがあったり。
”焦りは禁物”
と言いますが、
本当に、気持ちが急くと
かえって失敗が多くなるというのを
体験しました。
今日のタイムは14分57秒。
時間には、なんとか間に合いました。
ところが着姿を見ると……
なかなか酷いものでした。
裾は短い。
襟合わせの左右も合っていない。
お太鼓も大きすぎる。
15分以内に着ることばかりに気を取られて、
「美しく着る」という
一番大切なことが抜け落ちていました。
早くしようと思うほど、
一つひとつの動きが雑になる。
そして普段なら間違えないところを間違えて、
やり直すことになり、
かえって時間がかかる。
急ぐことと、
速くすることは違うのですね。
今の私に必要なのは、
15分という時間を追いかけることではなく、
まず、一つひとつの手順を
正確に、丁寧に身体に覚えさせること。
丁寧に繰り返していれば、
やがて考えなくても
手が動くようになる。
速さは、その後から
ついてくるのだと思います。
早く、早くと先を急ぐより、
今やっている一つのことを丁寧に。
着付けのお稽古をしながら、
これは着物だけの話ではないな、
と思ったのでした。
振り返ってみれば、
今日はお稽古が始まる前から
ずっと焦っていました。
慌てて着物を着て、
衿芯を入れるのを忘れ、
お稽古では時間を気にして、
いつもなら間違えない手順を間違え、
最後には
「美しく着る」という
一番大切なことまで忘れていました。
焦ると、
何かが抜け落ちる。
しかも、
抜け落ちていることに
自分では気づかなかったりします。
早く、早くと先を急ぐより、
今やっていることを一つずつ丁寧に。
基本を守り、
いつもの手順をきちんと踏む。
結局、それが一番の近道なのかもしれません。
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オフィス空(義永直巳)
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