効率の向こうに忘れてきたもの
2026/01/25
効率の向こうに忘れてきたもの
タイパからスローダウンする暮らしの魅力
先日、断捨離トレーナーの学びの会の帰り
新横浜駅で『タイパ』と大きく書かれた看板が
目に飛び込んできました。
「コスパ」「タイパ」
気づけば、そんな言葉が日常に溶け込んでいます。
少ないお金で、たくさん手に入れる。
短い時間で、たくさんこなす。
それが“賢い生き方”のように言われる時代です。
でも、断捨離を続けていると、
ふと立ち止まって考えるようになります。
「豊かさって、いったい何だったんだろう」と。
私がお勤めをしていた頃、
私は物質的な豊かさ、
経済的な豊かさを追い求めていました。
モノが手に入れば、
お金が増えれば、
今よりずっと幸せになれると思って
働いていました。
欲しいモノを片っ端から買って、
それでも満たされなくて、
また「まだ足りない」と思ってしまう。
家の中がモノでいっぱいになっていることさえ、
その頃は気づいていませんでした。
仕事では効率と生産性が求められて、
どんどんスピードを上げていく。
気づけばスケジュール帳は予定でぎっしり。
空白を見ると、不安になるくらい。
それでも私は、
「まだ自分はできていない」と思っていたので、
仕事も、隙間時間も、
どこまでも詰め込んでいました。
睡眠時間を削って、仕事をして、趣味も楽しんで、
それなりに充実しているつもりでした。
…今思えば、若かったからできたのだと思います。
でも、幸せになっていったのかと聞かれたら、
少し違う気がします。
充実はしていたけれど、
どこかで、心が貧しくなっていったのです。
私は知らず知らずのうちに、
自分に“コスパ・タイパ”を課して、
ゆとりを削っていたのかもしれません。
今は、自分で
「やること」と「やらないこと」を決めています。
誰からも命令されない。
自分で選択決断するのです。
何をするのか、しないのか。
多すぎると思えば減らすせば良いと
少し余裕を持って、
考えることができるようになりました。
そうすると、当たり前のことに気づきます。
豊かさは、時間やモノやお金だけでは計れない。
本当にそうなんですよね。
世の中は効率を求めて、
短い時間で多くをこなすことや、
少ない費用で多くを得ることを良しとします。
けれど私は今、
どちらかというとそれとは“真逆”の
暮らしをしています。
手間をかけて、一つずつ丁寧にする。
目に見えない「感動」に、時間とお金を使う。
駆け足で生きることをやめて、
少しスローダウンしたら
目にみえる風景が変わっていきました。
お金をかけなくても心が満たされることが
たくさんあることにも気づきました。
時代と逆行しているのかもしれません。
でも、
時代を追わなくてもいい。
そう思えるようになったこと自体が、
私にとっての“豊かさ”なのかもしれません。
断捨離で手に入れたものは、
目には見えないけれど、
かけがえのないものです。
だから私は、
少しでもそれを伝えたくて、
断捨離の講座をしたり、
ご自宅サポートをしたりしているのだと思います。
満たすのではなく、満ちていることに気づく。
断捨離はそのお稽古なのかもしれません。
もし今、
「頑張っているのに満たされない」
そんな感覚があるのなら。
あなたにとっての“豊かさ”は、
何を減らした先に見えてくるでしょうか。
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